製本のことを知らないと、同人誌は作れない

a0027_000319_m

上製本と並製本の違い

同人誌を作る場合、製本に関する知識を知っておく必要があります。
製本には、大きく分けて「上製本」と「並製本」があります。
上製本というのは、本屋さんに行くと置いてある、ハードカバーの製本です。新刊本や、辞書などがこの製本形式です。
並製本というのは、ハードカバーでなく、表紙と本文を一緒に綴じて製本しているもので、大多数の冊子は、この並製本です。

上製本は、ハードカバーを付けたり、製本方法が複雑で手間がかかるために、非常に効果なものです。
ですので、同人誌で上製本で製本するのは、ほとんどなく、並製本が一般的です。

並製本にもある、製本方式の違い

さて、並製本にも製本方式の違いがあります。代表的なのが「中綴じ製本」と「無線綴じ製本」です。

nakatoji1中綴じ製本は、2つ折りした用紙をホチキスで綴る製本方法のことです。

ページ数の少ない場合の製本方法に適しています。
おおよそ40ページまでの場合は、中綴じ製本になっているケースが多いようです。

例えば、週刊誌や雑誌などは、この製本方法が採用されています。他の製本方法に比べて、コストが安くつくのも特徴です。(単純に、ホチキスで止めるだけですので)

中綴じ製本が出来る機能の付いたコピー機も出ていますので、オフィスでも簡単に製本出来る時代になってきています。

メリットは、コストの安い製本方法であることです。デメリットは、ページ数が多くなると、本の折り返しの部分が膨れてくることです。

musentoji

無線綴じ製本は、紙をいつくかの束にまとめ、その紙の束の背に糊を付けて、表紙でくるむという製本方法です。

ページ数の多い本は、中綴じ製本をすると、用紙が膨らんだり、ホチキスが通りませんので、無線綴じ製本をします。

漫画本や文庫本、ページ数の多い雑誌ではこの製本方法が採用されています。

背の部分はのりづけしているだけですので、大きく開くと糊がはがれ、用紙が外れてしまうこともあります。

このように、中綴じと無線綴じという違いがあります。
同人誌の場合、どちらかといえば中綴じ製本のほうが多いように思います。どちらを選択するかは、ページ数が大きく関係してくるでしょうね。少ないページ数(40ページまでくらい)なら、中綴じ製本のほうが適しています。安く上がりますし。

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ